指輪
飲み会は思いの外楽しかった。
サークル内でのいざこざの話から始まって、お約束のように恋バナに発展した。
美咲がいてくれたおかげであたしのことは色々聞かれなくて済んだ。
指輪を外してることにも美咲はとっくに気づいてるはずだし、本当は彼女が一番その話を聞きたいはずなのに。
お酒は弱い方だった。
そんなことは自分が一番分かってる。
でも、みんなの話を聞いていて、一時は琢磨のことを考えなくても、結局さっきの光景が蘇ってくる。
それを振り払ってしまいたくて、あたしはお酒をどんどん飲んだ。