出来ちゃった恋愛
それから結構すぐに帰った長谷川さん。



あたしは借りた分厚い本をペラペラめくってみた。



少女コミックじゃねぇ!!



どいつもこいつもド派手なことしちゃってて超エロいんですけど!!



さすが長谷川先輩…。



こんなマンガで日々研究して変態に磨きをかけてたなんて…。



やっぱり彼女だけは侮れない。



「ただいま~」

「お、おかえりっ!!」

「なに?なんで慌ててんの?」

「なななな、なんでもないから!!」



サキに見られたらどんなこと言われるか!!



長谷川さんのバカヤロー…。



大量に買い込んできた食材を冷蔵庫に入れながら不思議な顔をしてるサキ。



絶対変に思われただろうな…。



「ユズって風呂入って平気なの?」

「あ、うん。あんまり動かなきゃ大丈夫だって」

「とにかく安静にしててくんないと。間違っても風呂掃除なんかすんなよ?」

「サキが遅い時はシャワーにする」

「よろしい」



大事にされてるなぁ…。



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