出来ちゃった恋愛
サキは負担に思ってない?



あたしがこんなことになって…。



人一倍働いて疲れてるのに主婦業まで…。



「役立たず…」

「俺が!?」

「あたしが…。なんか今泣きそう…」

「なんで…?」

「だってサキばっかり大変じゃん!!あたしなにもしてない…」



本当に泣きそうなあたしの隣に座ったサキに優しく引き寄せられた。



なんかすごく申し訳ないの…。



「チビ太産むのは俺じゃねぇの。ユズしか産めねぇの。わかる?」

「ん…」

「俺の子ども産んでくれんのになんで何もしてねぇになんの?」

「だって…」

「体力には自信あるし。今の俺はユズがいるから頑張れる」



サキ…。



やっぱりすごく変わったね…。



好きになってよかった…。



ひとしきり泣いてスッキリしたあたしに『妊婦はマジで情緒不安定』そう言って頭をなでた。



そしておもむろに長谷川コミックを手に取り…。



「えっ!?こういうの…読むんだ…」

「違うからっ!!」

「特集『鬼畜ダーリン』…。早く元気なチビ太産んでくれ」



違うから~~~~っ!!



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