不幸から幸せへ
服の袖をまくったら、手で払いのけられてしまった。

恐らく虐待されていたときの事が、フラッシュバックしたのだろう。



これから、どうしようかと思った。
恐らく、学校にはいけないと思う。


あのアザを見たかぎり、相当暴行を加えられたんだと思う。


どうして、気づいてあげられなかったんだろう。
少しでも、早く気づいていたらあんなことにはならなかったはずだ。



「くそっ・・・!」



俺はそう言えずにはいられなかった。



「気づいてあげられなくて、ごめんね・・・」


そうつぶやいたが、この言葉は鮎沢に言わなければならないと思った。

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