それでも好き
病気
~病気~


俺は、受付の人に


「宮下翠は!翠はどこですか?」


と、問い詰めた。


「み、宮下さんは、集中治療室です。」


俺は、集中治療室まで、猛ダッシュした。


何があったんだよ!


着いたときに、翠のご両親が泣いていた。


「大森君…?あなた、大森君ね?」


泣きはらした目でお母さんは、俺に話しかけてきた。

「は、はい!あの、翠は…?」


「実は、翠は…生まれつきの心臓病なの…」


今、翠のお母さんは、何を言ったんだろう?


「6才の時に治ったはずなんだけど…再発してしまって…」


言っている事が分からない。だって、昨日怒っていたのに?あんなに元気だったのに?
信じられない。


俺は、集中治療室を覗いた。


翠が、酸素マスクをつけて眠っている。


すると、先生らしき人が出てきた。


申し訳なさそうな顔をして。


「手は尽くしたのですが…」


その瞬間、翠のお母さんとお父さんが声を上げて泣いた。


< 25 / 30 >

この作品をシェア

pagetop