それでも好き
告白
~告白~

あれから、寝れなかった。

でも、葵のためだし…


あたしは勇気を出して、大森君のクラスに行った。


教室に入った瞬間、クラスがざわめいた。


「あの子でしょ?」


「そうそう。大森君に連れ出された。」


うぅ…(;_;)


し、視線が痛すぎるよっ!
ってか聞こえてるし。


後ろで葵が見てる。
いかないとっ!!


「お、大森君!!」


「あっ!翠じゃん。どうしたの?


その笑顔は、反則だよ…


「あんまり大きい声でいえないんだけど、今週の土曜日、映画行かない?」


「えっ!いいよー。二人?」


「ううん。友達も一人いる。だから、大森君も一人友達連れてきて!」


あ、あれ?


大森君は黙ってしまった。


やっぱりダメかな…


「分かった。連れてくよ。」


「えっ!ほんとに!?」


やった!葵ー!


後ろを振り向くと、葵がピースをしていた。


「翠ー!!!ありがとー!大好きっ!」


教室に帰った瞬間、葵は飛び付いてきた。


「葵、がんばってよね!」


あたしは笑顔でそう言った。


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