ひとかけらの恋
私はだるくて重い体をゆっくりと動かして自分の部屋に戻った。


熱が上がってきているのかして、なんだか寒気がする。


私は部屋に戻ると、ベッドに入ってごっそりと布団をかぶった。


あーあ。こんなことになるんだったら雨の中で泣いてるんじゃなかった。




………。でも、学校を休めたのは少しラッキーだった。


学校に行かなければ翔に会うことはない。
その方が気が楽だから…。

だって、今翔に会ったら絶対目で追っちゃうから…。
学校に行くまでにけじめをつけなくちゃ…。自分から言い出したのだから…。




トントンッ!!




「入るわよ。」



お母さんは私が返事する前に扉を開けて入ってきた。


お母さん…。入るわよって言うぐらいなら、返事が返ってきてから入ってよ…。


…なんて思っている間にお母さんは私に体温計を手渡した。





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