ひとかけらの恋
「熱はかってね。朝ご飯どうする?何か食べたいものある?」



「うーん…。じゃあ、おかゆでいいや。」



「わかったわ。じゃあ待っててね。」



お母さんはそう言って下に降りていった。


私は寝転びながら体温計を脇に挟んだ。




「いってきまーす!」



下の方から紗季の声が聞こえた。


まだこんな時間かぁ…。


意外と時間がたつの遅いなぁ…。





ピッピッピッピッ!!



体温計が鳴り、見てみると……。




《38、2》




ちょっと高いかも…。



トントンッ!!




「おかゆ持ってきたわよ~。」



お母さんはまた返事をする前に入ってきた。

お母さんはいったん勉強机の上におかゆが乗ったお盆を置いて、部屋の端に置いてある小さなおりたたみ式のテーブルを出して立たした。



「お母さん。熱はかったよ。」





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