ひとかけらの恋
私は今もあの笑顔が好き。

ずっと好きなのに…。
好きって言えないとつらいなぁ…。


「2組の人ー、集まってー。」

黒川先生が呼んでいる。

「美晴行こー。」

「うん…。」

私はもう一度振り返って、翔の方を見たあと江里香の方へ駆け寄った。

私は出席番号が早いから、一番前の椅子に座る。

「では、撮りまーす。」

カシャッ

カメラのシャッター音がした時、あまり笑えなかった気がする。

写真を撮り終わった後、チャイムが鳴った。

休み時間はすぐに終わってしまう。

早くも2限目の時間だ。

学校見学は、1階から回り始めた。

職員室、保健室、図書室、理科室…。

だんだん頭の中がこんがらがってきた。

きっと私には、当分覚えられないなぁ。

学校を一回りし、教室へと戻る。

みんなが席に着いた後、黒川先生が話し始めた。

「次の学活では、みんなに自己紹介をしてもらいます。なので考えておいて下さい。」

えぇっ!!

自己紹介!?

しゃべるの苦手なのに…。





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