ひとかけらの恋
「もう素麺嫌だー!!」



「お昼ご飯にけちをつけないの!!さっさと買ってきて!!」



私は無理矢理財布を持たされて、あっという間に玄関まで連れてこられた。



「いってらっしゃい♪」



そう言って微笑みながら私を見るお母さんは、どこか迫力感を感じた。



「いっ、いってきます……。」



私はその迫力に負けてしまい、仕方なく暑い青空の中に飛び出した。




ミーン、ミンミンミーン。




外に出ると、蝉の鳴き声がますます大きく聞こえて、とてもうるさかった。


店に行くまでの途中、小学校の近くを通ってみたら、小学生達がプールではしゃいでいた。


もう夏休みのプールやってるんだね…。
冷たくて気持ち良さそう…。


私はそんな様子を眺めながらも、店に向かって黙々と歩いていく。




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