ひとかけらの恋
「さよなら!」

部室を出ようとした先輩に挨拶をする。

「バイバイ!」

先輩は振り向いて、手を振りながら部室を出て行った。

私達もその後部室を出て、鍵を返すために職員室に向かった。

「うわぁ!地面ドロドロだ。」

秋穂は、泥が跳ねないようにゆっくり歩きながら言った。

「朝すごい雨だったもんね。」

咲が傘を振りながら言う。


…ん?傘といえば…。あたし朝、傘さしてきたよね?


「あぁぁー!!」

「み、美晴どうしたの?」


私がいきなり大声をだしたので、由利がとても驚いた様子で聞いてきた。


「…部室に傘忘れてきた。」

私は今度は、落ち着いた声で言う。

「なんだ。それなら、はい!」

優が私に鍵を差し出す。

「校門のところで待ってるよ。」

「うん。ありがとう。」

私は優から鍵を受け取って、また部室の方向に向いて歩きだした。

私は部室の鍵開けて、中に入る。

部屋の角に置いておいた傘を持って再び外に出る。


ガチャン!!

扉を閉めて、鍵をさす。


ガチャガチャ…。

あれ? なかなか鍵が閉まらない。





< 20 / 488 >

この作品をシェア

pagetop