ひとかけらの恋
わけわかんないよ…。


だって私は、翔にとって友達だもん……。




「わかるんです。ずっと翔先輩を見てきたけど、翔先輩が美晴先輩と話す時は、私と話す時より楽しそうなんです!」




海音ちゃんはどんどん悲しそうな顔になっていく。




「翔先輩が誰を好きでもあきらめませんから!!」




海音ちゃんは泣き叫ぶように言って、走っていってしまった。




「海音ちゃん!!」




海音ちゃんの名前を呼んだけど、もう姿は見えなくなってしまった。




「海音ちゃん……。」



私はどうすることもできず、ただ立ちすくんでいた。




海音ちゃんも私と同じなんだよね…。



好きな人を想う気持ちは誰でも一緒なんだ…。



……でも、翔は私を好きなはずない…。



そんなわけ、あるはずないよ…………。










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