ひとかけらの恋
…あきらめよう。


私がみんなの所に戻ろうと、ふと向きを変えようとした時…。



私の視線の先に、翔と………。






彼女の夏実ちゃんが歩いていた。



2人は私の方に気付いていないだろう。






とても…楽しそうで、まさに恋人と言える感じがした。



翔に彼女がいるのは知っていた。



けど…。

2人でいるのを見るのは、初めてだった…。




ズキン……。ズキン……。ズキン……。




さっきから、胸の奥が痛む。



…これ以上2人が一緒にいるのを見たくない…。



早く…、早く…、早く…、逃げて帰りたい…。



「美晴。どうしたの?」



ビクッッ!!



振り向くと、秋穂が私の後ろにいた。


「みんながね、もう一度プリクラ撮ろうって!」



「うっ、うん。」



私は秋穂と一緒にみんなの所に向かった。



もう一度プリクラを撮ったけど、上手く笑えなかっただろう……。





楽しかったはずの休日が、一気にどん底に落ちた日だった。






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