妬いてほしいの
ていうか、
中里さん私服かわいい…
「……」
それに比べてわたしは
いつもどおり、普通の格好で。
こういう所がダメなのかもなぁ…
そう思って、もう一度二人を見る。
と――…
「ああっ!」
「…何事?」
いきなり大声を出したわたしに、池田くんは驚いてるけど…
こっちの方が驚き!!
「……っ、……手、繋いでる」
「え…」
「それに今、柚稀がすごい優しく笑ったぁっ!!」
わたしなんか、
彼女なってまだ手すら繋いでないのに!
しかも、あんな風に笑ってもらった事ないのに!!
「香奈…」
「ん?あ、どうした?」
「行くぞ」
そうとだけ言うと、わたしを置いて歩き出して…
――チリンチリン♪
と、店のドアから音がした
「…お、置いてかないでーっ!!」