妬いてほしいの


「……っ、電話してみる」


「ん?…あぁ」



わたしの顔をみた池田くをが心配そうに、歪む。


そこまで、変な顔してるのかな?

うわー。
見たくないな。



「……」


嘲笑的に笑ったわたしとは、裏腹にケータイを持つ手が震える。



「発信……」


押しちゃったっ!

出て……くれるよね?



――プルルルル…

ドキン、心臓が跳ねた。


――プルルルル…

柚稀が電話に気付いた。


――プルルルル…

ケータイを持つ手に力が入る。


出て、くれる……よね?


 
< 52 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop