君想論 〜2人のサヤカ〜
「はぁ……??」
桐野くん、唖然。
開いた口が塞がらないとはよく言ったもんだ。
聞き間違いじゃなかった……
「お前、いきなり何言っちゃってんだ……??」
「うるせぇーな……」
よほどイライラしているらしく、長机が微動するくらい足を揺すっている。
よくよーく見てみると、恥じらいの為か少し顔を赤くしているように見えなくもない。
「何だお前、友達欲しいの??」
「ッ……ちげぇよ、バーカッ!!!!!!」
声デカい、声デカい!!!!
そこの[少年A]が起きたらどうすんだい!!??
「あたしはどうでもいいんだよ!!!!人との付き合いなんて糞喰らえだ……そんなモンいなくったってあたしは生きていけんだよ!!!!」
だったら何さ……??
「でも……“清花”が違う……」
[梧 清花]、もとい“サヤカ(仮)”は声のトーンを1つ落としてぶすくれた表情を作る。
「“清花”ってのは、お前のもう1つの人格のか……??」
「あぁ……清花は友達を欲しがってる。あたしには黙ってるけど……分かるんだよ……清花が寂しい思いをするのはあたしは嫌だ……」
そう言って強気な“サヤカ”は、珍しく眉を下げて俯いてしまった。
「……………」
……これは一体、どう解釈するのが正解なんだ……??