君想論 〜2人のサヤカ〜
これはつまり、「友達が欲しい」というのがコイツの本音だが、それを言うのが恥ずかしいから、“清花”という架空の人格話の引き出しにしたということなのか……??
いやでも、それにしても何で強気な人格(仮)の“サヤカ”の方で話題を持ちかけてきたんだ……??
第一、この時点で少し恥ずかしい思いをしてるんだからそんなことしても意味が……
あーぁ、ダメだ。
考えるのは後にしよう……とりあえず、当たり障りのない返しを1つ……
「あのな……友達なんて作ろうと努力してできるものじゃないだろ……??普通に生活してりゃ、自然とできるもんなんだよ」
「じゃあ、何で清花には友達がいないんだ……??」
そ…それは……
「お前が少し近寄りがたいからじゃないか……??」
「……何で……??」
自覚ないんかお前はよ!!??
「転校してきた初日に、クラスメートの前で思いっきり溜め息ついただろお前……??あんな小生意気な態度取ったら、第一印象の段階でもう既に近寄りがくなってたよ」
「……………」
それだけじゃないぞ??
「休み時間も頬杖ついて不機嫌そうな顔してるか、(別人格かもしれんが)寝てるかのどっかだ。クラスに関心がないようにしか見えん。「話しかけるな」ってオーラが滲み出てるんだよお前は」
ちなみに言うと、身体に障害があるというのは言い訳にはならん。
人との関わりを持つということに[見た目]は関係はないし、それを持ち出すのは反則だ。
これは受け手側にも言える。
「友達が出来ない理由を強いてあげるなら、お前(ら)が人との関わりを自分から拒絶したことだ。少なくとも、オレの目にはお前が友達を欲しがってるようには全く見えなかったよ」
「……………」
「……………」
「ッ…………」
しまった!!!!
桐野くん、喋り過ぎた!!!!