君想論 〜2人のサヤカ〜




「何なら、オレも手伝ってやるよ」

「はぁ……!!??」


“サヤカ”が[驚愕]と言わんばかりの顔を作る。

うむ、なかなかレアだ。


「お前のその狂犬癖じゃ、友達作ろうにも誰かに噛み付きそうでおっかない。例のアレ(多重人格を隠すフォロー)のついでに面倒見てやるよ」


というか、将来的に行き詰まった場合、なんでかんでオレに頼ってくる気がしてならん。

すると、またもや“サヤカ”が眉間に皺を寄せ迷惑そうな顔をする。


「何か不満か??」

「……テメェーに恩を売るような形になるのが気に喰わない……」

「なら、お前は自分の力で友達100人作れんのか??」


そう言ってやると、“サヤカ”は口を尖らせて黙る。

自信がないのだろう。

でなければ、呼び出してまでこんな小っ恥ずかしい話を持ち出してくる筈がない。


「1から10まで面倒みるワケじゃねーよ。あくまで[フォロー]だ。友達作れるかどうかはお前次第だし、出来ない言い訳にオレを使われても困る。このくらいの距離感ならお前に迷惑かからないだろ??」

「願い下げだ」

「ほーら、その態度だ。それがお前の周りに人がいなくなる原因だよ」

「ッ…………」


正論を言われ、“サヤカ”は始末が悪そうに顔を背ける。


「何だったら、オレが友達になってやろうか……??」

「それこそ願い下げだ」


はいはい。

でしょうねぇー……

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