チャンピオン【完】

練習生や所属の選手の誕生日から結婚記念日まできっちり覚えているくせに、身内の誕生日になると気にもしないのがあの兄貴のムカつくところだ。




休日なのに、行きつけのアクセサリーショップは制服の女子で溢れかえっていた。

みんな制服大好きだよね。



いつもは入口近くの300円均一コーナーが御用達の私だが、今日は奥のショーケースのほうとか見ちゃうもんね。


みんな可愛い♪

どれがいいかな〜... 

ねね、どれが一番似合うと思う?


笑顔で振り向いたが、そこには誰もいなかった。



「...... 」

女子中高生の聖地、チープアクセサリーショップには、大人の彼は当然入っては来てくれない。

入口が見える位置で腕を組み、つまらなそうに壁に寄り掛かっていた。




デートなんて名ばかりだ!

あいつもやはりそう思っていたか。

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