チャンピオン【完】
気にせず私は次々に鏡に向かってチョーカーやらネックレスやらを合わせた。
夢中になって鏡を覗き込んでいた私の肩が叩かれた。
「う〜た♪」
「... !?」
吃驚した。会いたくない知り合いに遂に会ってしまった。
そこにいたのは同じクラスの梨沙と、その彼氏の了くん。
学校一の仲良しカポーじゃないの... ああ、嫌だ!
寄るな、触るな、イチャイチャ菌がうつる!!
「一人? お買いもの?」
話しかけてくんな! の私のオーラに全く気がつかない幸せいっぱいの梨紗。
了くんは女子だらけのアクセサリーショップで居心地悪そうにしている。
それでもついてきてくれるんだから、彼女想いの優しい奴だ。
長めの黒い前髪の隙間から赤いピアスが覗く、若干の悪い子っぽさを醸し出す彼と、お嬢スタイルの梨沙は何故だかものすごくお似合いであった。
私もこんな彼氏が欲しい。