チャンピオン【完】
ちょ... !
「コンニチハー♪ 私、詩と同じクラスの梨沙ですう。詩がお世話になってます♪」
お世話されてねーし。
お前に挨拶される覚えねーし?
「... 」
サングラスの下の表情は読めない。
と、言うかいつもの無表情だろ?
「ご、ごめんね梨沙! この人女子高生苦手なんだわ!」
「あーん、そうなんだ... 残念♪」
これで諦めてくれるなら良かったです。
だが、ホッと胸をなでおろした私に、次の試練がすぐに訪れた。
「... 貴丸さん?」
自信なさげに呟いたのは、それまで黙っていた了くん。
ピクリと自分の名前に反応した貴丸に、目を輝かせて近づいた。
「すげぇ、本物だ! 日本帰って来てたって本当だったんだ」
「え? 了くん知ってる人? 有名人?」