灰色の羽
「で、私に泣きついてきたと。」


「そう。そっからマキんち近いし。」


「パトんちだって近いじゃない、つか隣だし。」

「だってパトいつも帰り遅いからいないと思ったんだよ。」



まぁいいか、



「それで?」


「それで、この子に聞いたんだ。とりあえずここ寒いからあったかいとこいかない?って。」


もちろん返答はなかったらしいが抱き上げる時に抵抗がなかったので肯定と受け取ったらしい。


「それでこの子がもってた靴をパーカのポケットとに…そうだ!パト、おれのパーカは?」


「ん?洗濯して乾燥機にかけたよ。」


聞くなりチャーは立ち上がってどたどたと駆けていった。


話が切れたので少女を見てみる。

自分の話をされているのだというのに、まったく気にとめる様子もなく、スプーンを口に運ぶ動きを繰り返していた。


よくわかんない子、


「たしかここに入れたんだけどなー、あ!あったあった!」


チャーはパーカのポケットをまさぐりながら帰ってきた。

その手にはちいさな淡いピンクの子供靴があった。
< 24 / 40 >

この作品をシェア

pagetop