灰色の羽
「ん?ちょっとその靴見せて。」


パトが靴を受け取りまじまじとそれをながめた。

「マキ、これ。」


私は頷くだけで意見を返した。
私もきっとパトと同じ事を思った。


「ちょっとごめんね。足かしてね。」


ちょうどスープを食べ終わった少女の足にその靴を履かせて、上からパトがつま先や甲のあたりを触って確かめた。


「これサイズ合ってないよ。この子の足には小さすぎる。」



やっぱり、



あと、きっとパトも気付いてるだろうけど、あまりにその靴はきれいすぎる。

おろしたばかりなんじゃないかと思うくらい、その靴は新品のようにまったく汚れていない。


なるほどね、


またパトと視線が合った。
今一度こくりと頷くだけで返した。


「ありがと、いま脱がすよ。」


そんなパトをなぜか少女は見つめていた。

パトもその視線に気付き、

「どうしたの?あ、もしかしておかわり?」


当然少女は何も言わない。


「わかった、ちょっと待ってね。」


そのあと少女の視線は自分の空の食器へと移った。


どうやら正解らしい。
さすがパト、読心術の心得があるのではないかと本気で考えはじめていると、


「ねぇ、名前は?」


チャーが少女に話しかけていた。


「家はどこ?どっから来たの?」
< 25 / 40 >

この作品をシェア

pagetop