灰色の羽
言い終わってから、少女の手はようやく食べるのを止めた。



だけど、返事なない。



パトを見ると、やれやれお手上げだね、と言うようなジェスチャーを見せた。



今日何度したかわからないため息を吐き出した時、音がした。




はじめは鈴の音かと思った。







「…いい。」




それは、





鈴の音のように、







軽やかに鳴った。





少女が、
初めて発した声だった。






「え?」
「はぇ?」
「おー?!」



三人同時に声が出た。



それもきれいに、疑問、驚愕、歓喜、とそれぞれが違う感想をもらす。



順に、パト、私、チャー。
残念なことに、一番あほな声を出したのが私だった。
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