シンデレラ~あなたが羨ましくて~
「ほらっ…そんなに泣いて…。」


「…お姉っ…ちゃん…。」


「うん…。笑って。」


「お姉っ…ちゃん…。」


シンデレラは泣きながら笑ってくれた。


私が見たかった満面の笑みで…。


貴女は…幸せにならなきゃ駄目…。


いつも…シンデレラばっかり…?


うんうん…。
シンデレラだから幸せになれるの…。


あの子は人を惹きつける魅力がある。


やっぱり…私は悪役がお似合いだから…。


ついていってなんてあげない。


だから…王子様…
シンデレラをよろしくね…?
泣かせたら許さないわよ…?


最後の最後にシンデレラを泣かせたんだもの…。悪役にピッタリじゃない…?
幸せになんてなれないかもね…?


人を…信じることってやっぱり難しい…。


嘘で固めた人生だものね。


今更…本心なんて言ってあげない。


…昨日のはシンデレラのための特別サービスよ…。


だから…今日は本心言わなかったでしょう…?


行かないで…。
…なんて言えるわけ…


あの後、
王子様に連れられて、シンデレラは王宮に向かった。


婚礼は明後日らしいわ。


そうそう…
シンデレラが行ってから家も大変だったのよ…?


そりゃそうよね…。

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