シンデレラ~あなたが羨ましくて~
「…なら」


「…でもね…私だって…自分の気持ちがあるのよ…。
あなた達に嫌がらせをしたいんじゃないわ。
結ばれて幸せになってほしい…。」


「…お姉ちゃん…。」


「…シンデレラ…?よく聞いて…。貴女が王宮に行ったとしても私達が離れるわ
けじゃないわ…。」


「…?」


私は自分の首にかけていた首飾りをシンデレラにかけた。


細いシルバーで先端にいくつもの小さな宝石が小さいピンクのハートを形作って
いる。


私はシンデレラの心臓を指差した。


「私はここに居るわ。
でも…もし思い出せなくなったらこのネックレスを見ればいい…。
どんなに距離が離れていても心はすぐ側に居るから…。」


「…お姉ちゃん…。」


「王子様に何かされたら戻ってきなさい?
私はどこに居ても貴女の帰る場所になるから…。
もちろん戻って来るべきじゃないと思ったらそうしていいのよ…?
時には立ち止まることも必要だし、すごく頑張らなきゃいけないときもあるわ。
だから、それは貴女が決めて…?」


「私は…お姉ちゃんと一緒に居たいのよ…?」


「…それが本心だってことは分かるわ…。
でも、もう一つ本心があるでしょう?
…大丈夫。
分かってるから…。
貴女の演技なんて最初からバレバレよ…。」


「…私…お姉ちゃんと居たい…。でも…王子様とも…。」


「…うん。もう言わなくても大丈夫…。
だから、今は笑って…?」


「…っ…うん…。」

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