さよならさえも、下手だった


それなのにこの男はそうではないと言う。


「呼吸をするだけが、”生きる”ということではないんだよ」


だから依頼したんだ、と彼はこぼした。




言葉と共に落ちた涙はあまりにもきらきらと輝いていて、どう扱えばいいのかわからなかった。




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