灰かぶり姫 -spinoff-
「ごめん…ごめんな…」
悔しくて、悲しくて。
そんな思いで涙を流したのは初めてだった。
男のクセに格好悪いけど、この感情をコントロール出来ない自分はやっぱりまだガキなんだと思い知らされる。
「雪は…やっぱり酷い…」
もう離さなきゃいけない。
だけど離したくない。
いつの間にか、美由紀の腕も自分の背中に回っていた事に気付き、余計離れる事が困難になる。
「美由紀、頼むから幸せになって」
肩口に顔を埋めたままそう零せば美由紀はしゃくりあげながら返した。
「…っ、う、ふぇ…い、や…!嫌…!何で好きって言ったクセに雪が幸せにしてくれへんの…?!」
「俺、まだガキやから。やからお前の近くにおりたいと思っても簡単にはいかへんから。…最後まで泣かしてごめん」
「待つから…!子供じゃなくなるまで待つから…やから…」
「美由紀」
言葉で美由紀を制した。
それと同時に抱きしめていた力も緩めて美由紀の顔をしっかりと見つめた。
「お前にはもう、えぇ彼氏もおるやろ?そいつにちゃんと大事にしてもらえ。ほんでお前もそいつの事、大事にしたらなあかん」
俯いて、それでも尚零れ落ちていく美由紀の涙。
最後にそれを掬ってやる権利はあるだろうか。
悔しくて、悲しくて。
そんな思いで涙を流したのは初めてだった。
男のクセに格好悪いけど、この感情をコントロール出来ない自分はやっぱりまだガキなんだと思い知らされる。
「雪は…やっぱり酷い…」
もう離さなきゃいけない。
だけど離したくない。
いつの間にか、美由紀の腕も自分の背中に回っていた事に気付き、余計離れる事が困難になる。
「美由紀、頼むから幸せになって」
肩口に顔を埋めたままそう零せば美由紀はしゃくりあげながら返した。
「…っ、う、ふぇ…い、や…!嫌…!何で好きって言ったクセに雪が幸せにしてくれへんの…?!」
「俺、まだガキやから。やからお前の近くにおりたいと思っても簡単にはいかへんから。…最後まで泣かしてごめん」
「待つから…!子供じゃなくなるまで待つから…やから…」
「美由紀」
言葉で美由紀を制した。
それと同時に抱きしめていた力も緩めて美由紀の顔をしっかりと見つめた。
「お前にはもう、えぇ彼氏もおるやろ?そいつにちゃんと大事にしてもらえ。ほんでお前もそいつの事、大事にしたらなあかん」
俯いて、それでも尚零れ落ちていく美由紀の涙。
最後にそれを掬ってやる権利はあるだろうか。