屍都市
「幸羽ちゃん!」
純が幸羽の背中に呼びかける。
まさか…。
もし純の想像している最悪の事態が現実になっていたとしたら、彼女は幸羽を許す事ができないかもしれない。
「……」
幸羽は無言のまま振り向く。
血の飛び散った頬、玉のような汗の浮かんだ額。
手にしたピンセットには。
「……!」
おぞましく体をうねらせる、醜悪な蟲が摘まれていた。
「寄生虫の摘出に成功しました…雄大君は気を失って眠ってます…」
純が幸羽の背中に呼びかける。
まさか…。
もし純の想像している最悪の事態が現実になっていたとしたら、彼女は幸羽を許す事ができないかもしれない。
「……」
幸羽は無言のまま振り向く。
血の飛び散った頬、玉のような汗の浮かんだ額。
手にしたピンセットには。
「……!」
おぞましく体をうねらせる、醜悪な蟲が摘まれていた。
「寄生虫の摘出に成功しました…雄大君は気を失って眠ってます…」