屍都市
「何の音でしょうか…」

脅えたように体を竦める理子。

幸羽も純も、不安げな表情を浮かべる。

「何にせよ」

純は立ち上がった。

「ここにじっとしていない方がいいかもね」

特に根拠があった訳ではない。

だが、先を急いだ方がいいと。

純は本能的にそう直感して、仲間達に促した。

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