屍都市
そもそも純はここに来るまでに自分の足で走ってきたのだ。
まだ呼吸も整わないうちから、ゾンビとの交戦を開始してしまっている。
疲労が蓄積していた。
整わない呼吸は更に荒くなる。
スコップを持つ手が震える。
いつもなら軽々扱えるスコップが、だんだん重く感じられてきた。
その隙を突いて。
「っあ!」
一体のゾンビが一気に接近する!
素早くスコップを横に構え、大口を開けて食らいつこうとするゾンビにスコップの柄を噛ませる。
「…っぷ…!」
腐臭漂うゾンビの息。
口の中に何か蠢くものが見えた。
それは、蟲。
秀一から送信されてきたメールに書かれていた、体内に入り込んで人間に寄生するという寄生虫が、死体にたかった蛆虫の如く無数に蠢いていたのだ。
まだ呼吸も整わないうちから、ゾンビとの交戦を開始してしまっている。
疲労が蓄積していた。
整わない呼吸は更に荒くなる。
スコップを持つ手が震える。
いつもなら軽々扱えるスコップが、だんだん重く感じられてきた。
その隙を突いて。
「っあ!」
一体のゾンビが一気に接近する!
素早くスコップを横に構え、大口を開けて食らいつこうとするゾンビにスコップの柄を噛ませる。
「…っぷ…!」
腐臭漂うゾンビの息。
口の中に何か蠢くものが見えた。
それは、蟲。
秀一から送信されてきたメールに書かれていた、体内に入り込んで人間に寄生するという寄生虫が、死体にたかった蛆虫の如く無数に蠢いていたのだ。