とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
忍の部屋に入ると暗がりに忍の輪郭が浮き上がった。
「右京?」
「…」
俺は黙って近付くと忍を抱きしめた。
「…夢をみたんだ…」
「そう…怖かったのね?」
何も言ってないのに忍は俺の心を読んだ様に答えた。
ポンポンと背中を叩かれ安心した。
「…ごめん…また忍に甘えた…」
「ふふ…子供みたいで可愛い」
「ダメだな~俺…
もっと大人になりたい。」
「…右京は右京のままでいいよ」
「ありがとう…」
「ん」
落ちつくと静かに離れて「おやすみ」を言って自分の部屋に戻った。
あの夢が現実になるのはいつなのか…
「俺らしく…か…」
どの俺が本当なんだろうか。
右京と言う“人間”?
ウリエルと言う“堕天使”?
それとも覚醒し人格が統合された“俺”?
その答えを知りたい…