とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
「そういえば」と俺は今日axelで聞いた話を2人に話した。
黙って聞いていた忍と潤はう~んと唸った。
「確かにあのお店は多少の邪気を感じました。」
「...なんで言わないんだよ...」
「あの程度であれば右京様にとっては問題ないかと...
それに、それは右京様に向けられたものでもありませんでした。」
「どこの誰が放った邪気なんだろうね...やっぱりあの人かな?」
「あの人って?」
「昴って人よ。
人望の篤いガクさんを逆恨みって事も考えられるでしょ?」
確かにそれも一理あるが、それにしてはやり方が回りくどすぎる。
消えたDJの“彼女”も気になった。
「ワタクシが思うにその彼女は幻覚ではないでしょうか?」
「幻覚?本当はいなかったってことか?」
「はい。幻覚ぐらいなら多少の地位があれば見せる事が出来る悪魔はたくさんいます。」
人を陥れて争いを起こさせようとしている。
...尚且つ幻覚を見せて狙った人物だけに危害を加える悪魔...
今の時点では特定は難しかった。
「明日事故を起こしたDJの所に行ってみるか。」
「...お気をつけください、右京様。
ワタクシはこの件、裏があるような気がしてなりません。」
「ありがとう、気をつけるよ」
そういうと、潤は「ではワタクシはこれで...」と言って消えていったのだった。