とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
忍は潤が俺と契約した悪魔だと知ってもさほど驚かなかった。
「魔法陣から出てきたから、びっくりしたけどね」
そういって笑った。
俺が気にしていたことに関してはあまり心配要らなかったようだ。
なぜなら潤の裏の顔を垣間見てしまった今、機嫌を損ねたら大変だということは容易に想像できたからだ。
こんなのと生活してたら、いつ地雷を踏むかひやひやして平和に生活できないだろう。
潤は落ち着いた様子で忍の部屋でお茶をすすりながら、可愛い顔でニコニコしていた。
「前にも私を助けてくれたよね?ありがとう、潤くん」
「いえ、ワタクシは大したことはしておりません。
忍様の危機は右京様の危機でもあります。
ですので全力でお助けいたしますのでご安心を!!」
「それはいいけど、人前ではあくまでも人間らしく頼むぜ?」
「...右京様...それは笑うところでしょうか?」
「ちがうわ!!!」
愛嬌があるのに真面目過ぎる潤はいわゆる“草食系”といやつなのだろうか。
面倒ごとに巻き込まれなきゃいいのだが・・・