とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
さすが血は争えないと言うか…
翌日の朝稽古の時に俺の告白を聞いた師範の反応もひどく落ち着いたものだった。
「ほれみぃ!ワシの言った通りじゃろ!
やっぱりお前は天狗の子じゃ!」
「そこかよ!!」
この老人にとっては俺が人間じゃない事は大した問題じゃないらしい。
でもそんな師範の態度に心の霧が晴れたようにスッキリした。
そして俺はまた学校まで全力疾走した。