とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
昼食と言う名の宴会の途中で陸が走って来るのが見えた。
「ヤバいぞ!
…あれ?忍ちゃんとクミじゃん!来てたの!?」
「陸くんも食べる?」
「ありがと~♪
…ってそれどころじゃない!」
忍のお手製唐揚げをモグモグしながら陸は続けた。
「途中経過で1年の男クラに追いつかれた!」
「マジか!?このままだと焼き肉が…」
忍とクミは「焼き肉?」と首を傾げた。
「それだけじゃないぞ!
1年の男クラは優勝したら合コンだ!」
忍とクミは「合コン?」と再び首を傾げた。
「なんだと!?ふざけやがって!」
「そんな羨ましい事、阻止するに決まってる!」
「…なんの話してるの?」
「優勝の報酬。
男クラ恒例なんだよ。」
「…それでそんなに熱くなってんのね…」
忍とクミは呆れた顔で言った。
「1年の男クラには真也がいるんだよ。
アイツには負けねー」
「真也くん!?玄武さんのとこの!?
顔見てこようかな…」
「行かなくていい。
最終競技で見れるし。」
「多分それが決め手になるはずだぜ?」
俺はニヤリと笑った。
「おもしれーじゃん。
俺で全員ごぼう抜きしてやるよ」
「…右京がアンカー?」
「ん。」
「大丈夫!?真也くん中学でインターハイ出てるよ?」
忍の言葉にみんな「大丈夫じゃね?」と余裕の表情で言った。
「多分本気で走らせたらウリ坊より速いやついねーよ。」
「まぁ、見てなって!」
俺は忍に笑ってそう言った。