とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
俺の学校の体育祭は毎年最終的に各学年の男クラの勝負となる。
今年も午後2年男クラが追い上げて似たような展開になった。
最終競技のスウェーデンリレーに出る俺はのんびり歩いてトラックに移動した。
「右京さん、俺勝たせて貰いますよ!」
ツンツン頭の真也はやる気満々な顔で俺に言った。
「真也。残念だけど俺には勝てない。」
ニヤリと笑うと真也は不機嫌そうにムッとした。
第1走が陸、第2走が橋本、第3走が虎太郎でラスト俺か…
これじゃ真也でも無理だ。
虎太郎と俺が入った時点で負ける気がしなかった。
「恨むなよ?」
そう真也に言った時ピストルの音が聞こえた。
陸は2位で橋本にバトンを渡した。
橋本は出だし遅れ一気に順位を下げた。
「まだ俺達にも勝ち目あるよ」
そう真也が言っていたが俺は虎太郎にバトンが渡った時点でニヤリと笑った。
「虎太郎--!!」
俺が叫ぶと虎太郎は驚異的速さで順位を上げた。
俺にバトンが渡った時点で前には2人しかいなかった。
地を蹴って走り出すとすぐ1人抜き、前には真也が見えた。
確かに速いな…
でもアンカーは400m。俺の追い上げで真也が焦ったのが分かった。
残り200mで真也に追いついた。
「悪いな」
そう一言言うと全力でゴール目指した。
結果、30m近く差を広げて1位で俺はゴールした。