とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~


行きは空いていた道も、指輪を受け取って帰る頃にはだいぶ混みだしていた。


今日金曜だもんな…


時間を気にしつつaxelに急いだ。

到着したのは19時を5分程過ぎた頃だった。


店のドアを開けると中は真っ暗だが人の気配はあった。


なんだ!?


「右京こっち来て!」


声で虎太郎だというのは分かったが、状況を理解出来ないまま引っ張られた。


「ちょっ!?なにしてんだよ!」

「着替えに決まってんだろ!」


着替え!?


「黒崎さん急いで!」

「ゴウさん頭よろしく!」

「まかせろ!」


あれよあれよという間に着ぐるみ破がされ、用意されてたらしい服に着替えさせられた。



「黒崎、ブツをよこせ!」

「はぁ!?」

「右京様、失礼します。」


ガクと潤の声が聞こえたかと思うと、指輪の入っていた小さな包みをもぎ取られた。


おいおい…何がしたいんだ…


ジンヤの「完了!」という声がすると虎太郎が俺をグイグイ押した。


「右京はここに立ってて!」


すると部屋のどこかで人の動く気配がした。



「3・2・1・ゼロ!!」



ガクのカウントダウンで店内のライトが一斉に点灯した。



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