とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
橋本の案はこうだ。
教室の半分をリンクにし、半分はバーのようにするらしい。
俺と虎太郎が対戦者と勝負して、勝てたらドリンクはタダ。
「いいね~!」
「…つか、また俺らをこき使う気か…」
「バーはカクテルなんてよくね?
かっけーよな?
バーテンもいるしさ!」
寛二が俺を見ながらそう言った。
「…どんだけ俺を使う気でいるんだ…」
「右京は去年ほとんど参加してないから、今年は働いてもらうぜ?」
「…分かったよ…でも怪我人出ないように防具用意しとけよ?」
「んじゃ俺、剣道部から調達しとくよ」
意外に虎太郎もやる気で俺は溜め息をついた。
翌日から放課後残って準備に取りかかった。
準備はリンクとドリンクだけだから対して必要無いと思っていたが、バーテンのレクチャーが意外と大変だった。
俺は店からシェイカーをいくつか借りてクラスメートに作らせた。
「ん~…振り方がおかしい…
ドリンクの分量も間違ってるだろ…」
俺は簡単なレシピを幾つか用意して壁に貼った。
「まずレシピを覚えろ。」
「ちゃんとレシピ通りだぜ?
ちょっとウリ坊作ってみろよ。」
俺は廊下から覗き見するヤツらを見てしばらく考えた。
「…ちょっと待ってろ」
俺はガクに電話すると、開店前なら練習していいと言われた。
「3時半か…1時間はいけるか…
よし、移動だ。バイト先でやろう。」
俺は数人のクラスメートと一緒にaxelに行く事にした。