とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
忍はニヤニヤ笑いながら俺に言った。
「いいじゃない、出てみたら?」
「...お前完全におもしろがってるだろ...」
「私も見たいな~右京のコスプレ姿。」
半眼で忍を睨むと俺はズイっと忍に顔を寄せた。
「そんなに見たいなら家でコスプレごっこでもするか?
忍にメイド服きせてやるよ。」
「私はいいって!
てか、コスプレごっこって何よ...」
「楽しいかもよ?」
「絶対イヤ!」
「やっぱりダメか。
じゃあ俺もコスプレはしねーよ。悪いけど他あたって。」
俺は女子生徒を振り返ってそう言うと、ぷぅっと膨れて上目遣いで俺を軽く睨んだ。
...あ~俺に気があるのか、この女は...
「真也にでも言ってみろよ。喜んで出ると思うぜ?」
「あの男クラのごつい人ですよね?...あの人私苦手なんです。」
「あら...」
「男くさいじゃないですか...なんかガツガツしてて...」
「男なんてみんなそうだろ?」
「センパイもそうなんですか?」
「...そうなんですか?」
俺は忍にその質問を振ると、びっくりして赤くなった。
「俺ってガツガツしてる?」
「そっ...それを私に聞くの!?」
「一番よく知ってんだろ?」
「知ってるけど...右京もガツガツしてる...かな?」
「え!?」
聞いといて赤面する女子生徒に俺はニヤリと笑った。