とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~


俺は地べたに座り込んだ女子生徒の前にしゃがむと顔を覗き込んだ。


「おい…大丈夫か?

忍、ちょっと言い過ぎだったんじゃないか?」

「本当の事じゃない。」

「…否定出来ないのがムカつく…」


忍は微笑みながら俺の隣にしゃがむと女子生徒に「ねぇ」と話し掛けた。


「あなたは外見と中身が理想通りじゃないとその人を認められないの?」

「え?」

「軟派な外見で中身は硬派だったり…怖そうなイメージだったのに付き合ってみたら甘えん坊だったら引いちゃう?」

「…わかりません…」

「もし…たったそれだけでその人の事引いちゃうとしたら…

まだ本当に人を好きになってないからじゃないかな?」


女子生徒は驚いたように忍を見た。


「あなたもそのうち解るわよ、きっと!

でも右京は駄目よ?
私にゾッコンみたいだからね。」


珍しく女子生徒を牽制するような言葉を口にする忍に思わず口元が緩んだ。


「なんか羨ましいです…

そういうの…憧れます。」


女子生徒がそう言うと忍は微笑んで手を差し出した。。


俺は立ち上がると、去って行く女子生徒に手を振る忍を見詰めた。


「…正直驚いた…」

「…ちょっと大人気なかったよね…」

「あれって…ヤキモチ?」

「…ナイショ!」


照れ隠しなのがバレバレなのに素直じゃない忍の肩を抱いて、俺はこっそり耳元で囁いた。。


「忍…大好きだよ。

さっきのもカッコ良かった。」


それに対する応えは無かったけど、俺は満足だった。





やっぱり忍は最高の彼女だよ…




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