とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
俺の学校の文化祭は2日間だったが、翌日は午前中だけで午後と夕方の後夜祭は自由参加になっていた。
俺はみんなに誘われたが借りてたシェイカーやらを抱えてaxelに向かった。
そのまま制服になりつつあるスーツに着替えてバイトに入った。
時刻は10時を過ぎた辺りで“打ち上げ”と称してバーテン役の高田達が現れた。
「お前ら制服で店くんなよ…」
「マスターとジンヤさんにお礼言いに来たんだよ!」
それを聞いたガクは顔をくしゃくしゃにして豪快に笑った。
「黒崎の友達にしちゃ~礼儀を知ってる奴らじゃねーか!」
「例なんていらねーし!」
そう言うジンヤもちょっと嬉しそうだった。
「卒業したらいつでもバイトで雇ってやるからな!」
「そうっすね!黒崎さんも海外行っちゃうし、バイト来てくれたら助かるっすね~」
ポロッと零したジンヤの頭を俺は叩いて睨みつけた。
「余計な事言いやがって…」
「…ウソだろ?…ウリ坊が海外?」
「それマジなの?…」
俺は溜め息を吐きながら銀髪をガリガリ掻いて頷いた。
「何で言わねーんだよ!」
「俺ら仲間じゃん!」
「まぁまぁ。黒崎なりに悩んでたんだ。そう責めるな!」
ガクが間に割って入って今にも掴みかかりそうな勢いの高田達は不満そうな顔をした。