群青色のそら



「…もういいよ」


突然、
不機嫌な声がエルの言葉を遮った。


「…え…でもっ」


「だから、もういいって言ってんじゃん」


声の主はユウだった。


呆れたような顔でエルを見ていた。




「……っ」


(…やめて。
そんな顔で
見ないでっ)



ユウの表情と言葉で、『もう話すな』ということが痛いほど伝わってくる。





突如沸いてきた恥ずかしさと
悔しさで目が潤いを増す。



顔が熱くなるのが自分にもはっきりと分かった。



さっきまで感じていた、快楽にも似たようなふわふわした気持ちが一瞬にして消え去る。



その代わりに、
『迷惑だったんだ』という気持ちが、悲しさと共に心を支配していく。






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