群青色のそら
どうして、解ってもらえないのだろう。
正直に伝えた想いが、ここで無駄になってしまうのだろうか。
ユウには解ってもらえなくても、他のメンバーには気持ちを受け止めて欲しい。
それだけで、
心が軽くなる。
初めての純粋な、正直なこの想いを、
無駄にしたくない。
上げていた顔を下に向けて、考えれば考えるほど多くなる雫を堪える。
こんなところで、負けたくない。
くじけたくない。
エルは決意を固めて、零れそうな雫を手で拭き取った。