マリア教会


だいたい街を見て回り、今日の視察は終了した。
警官にホテルまで送ってもらい、レイは部屋で今日の報告書をまとめる。
用意された部屋は一人だというのにとても広く、逆に落ち着かなかった。書類で溢れた部屋に慣れてしまったせいか…。
「隊長、どうしてるだろう」
たった二日しか経っていないのに、詩織の事を考えてしまう。
ホームシックなど守護隊隊員として恥ずかしいが、ロザリの裏世界を見たせいか、詩織の笑顔が恋しい。
その時、隣にいる元帥の部屋からドンッと鈍い音が聞こえた。
「?」
何か物を落としたのかと思ったが、その後も二、三度物音が聞こえ、レイはまさかと思い剣を握り締め部屋を飛び出した。
元帥の部屋は鍵がかかっていたが、ドアノブごと剣で叩き落とし中に入った。
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