マリア教会
路地を抜け警官が立ち止まった先には、悪臭漂うゴミの世界があった。
「……」
ゴミの中で老若男女問わず、多くの人が虚ろな表情で過ごしていた。
街の中心にいた住人は色とりどりの綺麗な服を着ていたが、ここにいる人達は所々穴の開いた服を着ていて、靴がない者もいた。
今回の視察はこの状況をどうにかする為に行われる。確かにこれは酷い。
「これ以上は危険ですので…」
警官に促されレイは元帥に向いた。
「戻りましょう、元帥」
元帥はそこにいる人達を見つめ、静かに目を閉じ胸の前で両手を組む。
「あの者達に、神のご加護があらんことを」
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