マリア教会
宝物を見付けた子供のように笑う元帥。見付けてくれた事も、またその笑顔を見れた事も嬉しかったけど、小夜は元帥から視線を外した。
「どうしてそこまでするんですか…」
「え?」
アイリの言葉が頭から離れない。
「たかが学生一人の為に、どうしてそこまでするんですか?元帥という肩書きがあるからですか?私の事はほっといて!私はやっぱり生まれて来てはいけない人間なんです!」
全てを吐き出したあと、小夜は元帥に平手打ちされた。パンッという渇いた音だけがやけに響く。
「この世に、生まれて来なくていい人間なんていません。一人一人の命がこの世界の宝です」
まるで神と話してるみたいだ。だが、今話しがしたいのは元帥だ。
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