マリア教会
隊長として初めての任務だったが、隊員の頃とあまり変わらない。変わったとすれば部下を持った事と、小夜より年上の他部隊の隊員に嫉まれる事ぐらい。
「でも大変だろ?その歳で隊長なんて」
詩織も小夜が嫉まれている事を知っているのか、少し心配そうな顔で言って来た。
「別に私は大変なんて思ってません」
嫌な目で見られる事は学生時代で慣れている。それに、隊長になれたのは努力したからだ。小夜を嫉む暇があるなら努力すればいい。大人は本当に馬鹿だ。
と、平気そうな小夜を見て詩織がまた笑った。
初めて会った時から思っていたが、この人はいつも笑ってる。しかも、その笑顔はいつも優しい。
「何か困った事があったらいつでも相談して来いよ」
「はあ…」
性格が優しいと、笑顔も優しくなるのか。
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