マリア教会
封筒に入っていない手紙を小夜が拾うと、詩織は「あ!」と声を上げた。
「?」
何気なく手紙に目を通すと、手紙の内容は最悪だった。
「元帥が…誘拐?」
それはレイからの手紙で、詩織の判断を仰ぐものだった。
「どういう事ですか!?」
小夜が声を荒げると詩織は観念したように頭を掻く。
「…元帥がロザリで拉致された。犯人は教会に金を要求してきてる」
「そんなのどうでもいんです!元帥は無事なんですか!?」
「まだ分からない…。レイには応援が行くまで待てと言ってある」
「それじゃあ遅いでしょう!」
たとえ今から行っても犯人との約束の期日に間に合わない。間に合わなければ元帥が殺される。
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