マリア教会
「それに元帥の護衛は第一部隊が任されている。だからこの事件は私達で解決する」
「そんな事――」
関係ないと言おうとしたが、詩織の言葉に遮られた。
「お前が元帥を大切に思ってる事はよく分かる。だが感情で動くな。私達の所に来る事件に大きいも小さいもない。私達は守護隊なんだぞ」
小夜にとって元帥は特別で、いつも一番だった。元帥さえいればあとはどうでもいい。
守護隊に入隊したのも元帥の為。元帥がいなければ私に守るものなど何もない。
だが詩織の言葉で、なぜ小夜が元帥の護衛に選ばれなかったのか分かった気がした。
私だけが、昔と変わらず元帥しか見えていなかったからだ。
「必ず…元帥を救って下さい」
小さな声で言うと、詩織はいつもの笑顔を見せる。
「ああ。必ず連れて帰るよ」
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